わたくしは67歳の主婦でございます。毎年のごとく、お遍路さんとして修善寺へお参りに参ります。かつては夫と共に歩んだこの旅路ですが、今は友人たちと楽しく過ごす懐かしい時間となりました。
修善寺温泉街には、お気に入りのお店がございまして、一年に一度、その店先に顔を出すことが、私の楽しみのひとつでございます。店主のお嬢さんとの世間話に花が咲き、温かい人々に心が和みます。
この写真もそのお嬢さんが撮影してください。
お遍路の道を歩き疲れた身体に、修善寺の温泉が染み渡り、癒されるのは何とも言えぬ喜びでございます。そのお湯に浸かりながら、遠い日の想い出や、これからの旅路に思いを馳せることができるのです。
お遍路さんとして、これからも修善寺の温泉地域を訪れ、心の癒しを求めて歩むことでございます。おばあちゃんとなった今でも、温泉街でのひとときは、私にとってかけがえのない宝物でございます。